今回は力作ぞろいです。
監督交代が今回のテーマだったのですが、季刊誌の限界で、現実は先に進んでしまったようです。とはいいながら参考になる記事がいくつかあります。「各国ジャーナリストが推薦する次期日本代表監督」は面白く読ませていただきました。しかし専門誌中の専門誌であるサッカー批評が監督についてファンの声を聞いてもしょうがないんじゃないでしょうか？「最先端のデータで解明するチームコンセプト」は、後知恵の感もなきにしですが、呈示されたデータはなかなか説得力のあるもので面白く読めました。「代表のマッチメーク」をめぐる原さんや田嶋さんとのインタヴューはこのビジネスの背後に潜む様々な困難を開陳していただいて参考になります。永井氏の６７ページの中段のコメントはサッカーが国民の価値観や美意識と切り離されたところでは存在し得ないという根本的な指摘がなされていて、これからの日本サッカー界の長い試行錯誤が予想されます。ところで「サッカーとメディア論」は相変わらずわけのわからないコメントのオンパレードの対談でした。期待していた大分トリニータの経営危機についてのルポですが、期待にたがわぬ中身です。次号が楽しみです。

内容は評価できるのだが
ここのところサッカー批評をずっと購読している。毎回，深い内容でありこのムックを読むこと自体が貴重な時間になっている。

ただ・・・・ライターの日本語力には疑問を感じる。

まず『くどい』のが嫌だ。そんな言い回しをしなくても分かるのにと思うことがしばしばである。また日本語文法に照らして『？』と感じる表記も多い。

例：○○は｢数的不利｣でボールを受けられているのだが･･････。これは48頁の写真下の文。変な日本語。

例：22頁以降　これはもう文章グタグタ。くどい，長い，もうちょっと文章をうまく区切れないのだろうか？これでもライターだろうか？推敲という言葉を知らないのだろうか？

週に３回出ているサッカー専門の新聞がある。これなどもっと酷く，単なる情報収集のためと割り切って買っているが，サッカー批評は季刊ですね。もっと美しい文章を書くことができるはずですが。

ということで内容５つ星ですが文章の拙さを差し引いて２つ星です。

南アフリカより将来の為に...
今回はデータ論に始まり試合分析が前半に、後半からはフットボール論ともいうべき議論や課題が出されています。デンマーク監督の具体的なインタビューがあったのは嬉しかったです、さすがサッカー批評(笑)。