「心」との付き合い方
床の上では幅３０センチの直線上を苦もなく歩けるのに、１０メートルの上空では途端にできなくなる。ゴルフでも練習場でできていたことが、コースでは急に難しくなる。恐怖心や緊張という「心」が出てきてしまうからです。

上空１０メートルで歩くには普段から高いところで歩く練習をしなければなりません。ゴルフも同じように「心」がざわつかないように練習が必要です。

同じ倉本プロの『９０を切る！』がコースマネジメントに力点をおいて書かれているのに対し、本書では「心」との付き合い方を説いています。もっとも、平常心を保つには技術と練習場での成功体験が不可欠。技術的なことも濃密に書かれています。

一貫して強調されているのは「コースではできる自信のあることだけをすること」。あとがきの「悪いショットをしたときは、『ははは』と笑う。いいショットをしたときは、心から笑う」という結びに至るまで、内容たっぷりの好書です。

練習１回分以下の値段。アベレージゴルファーには絶対オススメです。