誤解されやすいプレイヤーの真の姿に迫った書
どちらかというとあまり表面に現れないような面に光を当てていることもあるのだろうが、それほど劇的な印象は持てない。が、それでもイチローという稀有なプレイヤーが如何にしてイチローその人たらしめているか、という点には充分踏み込んで書かれている。むしろ、周りの「刺激」に対して素直に「反応」しているという印象を、私は持った。

イチローから学べるもの
読んでいて、イチローには、周りに流されない自分の軸をしっかり持っていることがとても分かります。

イチローがアスリートとして、一人の人間として何を大切にしているか、そのために日々妥協しない姿勢が語られています。

決してすべてまねはできないけれども、イチローから学べるものはたくさんあります。

ぜひ一人の人間として尊敬している人は読んでみて損はないです。

イチローの凄さがある意味分かるが…
イチローと言う野球選手が、どれだけ自分に拘りを持ち、それを徹底させる事が

出来るか、と言う事がこれでもかと言うくらい分かります。


そういう意味ではイチローファンにとっては堪らなく良い本だと思います。

個人的には、昔から彼に「フォア・ザ・チーム」の精神を感じる事が殆ど無く、本書

を読んでも全く感じ取れなかったので、徹底できる凄さに感心はしましたが、かと言って

イチローの事を野球選手としては評価出来ないと言う想いは変わりませんでした。


それと、本書の著者である小西氏は著作がイチロー関連の著作しか無いくらい、イチロー

べったりの人物ですので、決して客観的な内容にはなっていないと思います。