触角
読み終わって、何か新しいことを始めたくなる。
頑固で不器用だが真摯な姿勢で競技に邁進する船木選手への、恩人・八木コーチやバイツコーチの愛情、マネージャー森元氏の超客観的船木評、率直に書き綴った本人の文章などから、決して無愛想でない素朴な素顔がうかがえる。
「不器用って、いいかも？」とも思えるが、この船木和喜という人は、自分にとって必要な人物を判断できる触角と、引き寄せる磁力という類まれな能力を持っているらしい。そんな能力を持たない凡人は、安易に彼の真似をできないかも・・・